2015.02.27 更新

まだまだ寒さの残るこの季節。自転車で走り出すときは寒いのに、
走っているうちに身体があたたまり、そのまま暖房のきいた部屋に入ると
「暑いっ!」となりがちです。
この寒暖調整は、機能性インナーを含めた重ね着で攻略できます。
本格的な春が来るまでの自転車利用に、ぜひご活用ください。

「レイヤリング」と呼ばれる重ね着は、この3つのレイヤーで構成

重ね着はまたの名を「レイヤリング」と言い、
基本の構成はこの3つです。
下着や肌着を意味し、「肌の上に直接着るもの」です。
暖かくなったりする機能性インナーもベースレイヤーに含まれます。
ベースレイヤーの次に着るもので、シャツやトレーナーなどはこのグループ。次に紹介するアウターレイヤーとベースレイヤーの間に着用するものになります。
ジャンパーやコート、ジャケットなど、一番外側に着用するアウター類になります。

ずっと屋外を移動するのか、暖かい室内に入るのかなどの
行動予定に合わせて、これらをどう組み合わせるのかが
基本の考え方になります。

しっかりと自転車を楽しむときは、
「吸湿速乾機能」のインナーがベスト。

体感的な暑さや寒さに影響を与えるのは、実は「汗」。
特にスポーツなどでしっかり汗をかくようなときは、汗をコントロールすることが
快適性を保つとても大事なポイントです。

まず考えたいのは、直接肌に触れる「ベースレイヤー」に、
どんなインナーを使うかということ。
最も避けたいのは、綿素材のインナー。
綿は汗を吸ってもなかなか乾かないため、濡れた状態で着用を続けることで、
体温が奪われ、汗冷えを起こしやすいのです。
そこで「今日はしっかり走りたい」というときにおすすめなのは、

文字通り、湿気を吸い、すぐに乾くという機能で、
主にポリエステルを使用したタイプに多くみられます。
汗をすぐに乾かすため、サイクリングをした後にしばらく屋外にいるようなときでも、
汗で体温を奪われず、汗冷えしにくくなります。

スポーツとして自転車に長時間乗るときは、ミドルインナーにも注意を。
実は運動をして、最も汗をかくのは「背中」です。
長時間、しっかりと自転車に乗る際は、背中のメッシュ素材によって汗と熱を逃す
ウエアを着るのも快適性を保つひとつの方法です。

街乗りのときは「吸湿発熱機能」のインナーなど
薄い素材を重ねて寒暖差対策。

短時間のお買い物や自転車通勤など
「いやいや、まだ寒いのでそんなに汗をかかない」という人には

がいいでしょう。

汗を吸って発熱する繊維で、
あまり汗をかかない場合は、このような素材が暖かさと快適さを保ちます。
薄手の生地のタイプが多いので暖かいのに着ぶくれしにくいのもうれしいですね。

たとえば20分程度の自転車移動でも
ミドルインナーにニットなどの厚みのあるウエアを着るのは
あまりおすすめではありません。
というのも、オフィスなどたいていの室内は暖かく
発熱性素材のインナーの上に分厚いニットだと
暑すぎてかえって不快になるケースが考えられるためです。
寒暖差がある場合は、インナーにシャツやベストなどの薄い素材を何枚か重ねて
脱ぎ着によってコントロールするのが望ましいです。

ネックやアーム用のウォーマーを活用して
脱ぎ着しながら快適さをキープ。

さらに、冬場の走行時の寒暖差をコントロールするのに最適なのが、

です。取り外しのできるアームウォーマーや、
手袋、ネックウォーマーなどもアクセサリーになります。

たとえば一番寒さを感じる走り出しのときは、
ネックウォーマーやアームウォーマーを装着して防寒を万全に。
その後身体があたたまってきたら、状況に応じてウォーマーを外していくと
常に快適さを保つことができます。

寒さが強いと外出したくなくなり、自転車に乗るのも億劫に感じがち。
でも、このような状況に応じたレイヤリングをマスターすることで、
乗りたい気持ちをずっとキープできます。

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