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2021.08.06 更新
「土用の丑の日」にはうなぎを食べる習慣がありますが、
この「土用」は年に4回、各12日間続き、季節の変わり目を表します。
7月中旬からの夏の土用は、秋に向けて準備をする期間。
この時期は、夏の湿気対策と秋の乾燥への備えの両方が大切です。
夏の湿気対策には発酵食、中でも味噌がおすすめです。
味噌の主原料である大豆は利尿作用があり、疲労回復やむくみの改善が期待でき、
さらに、味噌の麹の発酵により身体の水分バランスを整え、体内のめぐりをサポート。
秋の乾燥対策には、粘膜や肺を潤す働きをもつ長芋を。
長芋は加熱すると一部の栄養素が失われるので、生食でいただきます。
実は、かつお節も発酵食。できるだけ花かつおからだしをとり、
夏の身体に必要な栄養をたっぷり取り込みましょう。
- 【材料】
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[かつおだし(仕上がり800cc)]
- ◦花かつお30g
(かつおパックの場合 12g×10パック) - ◦水1ℓ
[味噌汁の材料(4杯分)]
- ◦かつおだし800cc
- ◦しめじ100g(1/2パック)
- ◦舞茸50g(1/2パック)
- ◦長ネギ25g(斜めにスライス)
- ◦豆乳300cc
- ◦大豆米麹味噌60g
- ◦長芋100g(粗めのおろし器でおろす、または粗めに刻む)
[薬味(お好みで)]
- ◦柚子こしょう
- ◦長ネギ(みじん切り)
- ◦花かつお30g
- 【かつおだしのとり方】
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- ❶ 沸騰した湯に花かつおを入れる。
- ❷ 弱火にして、2分したら火を消す。
- ❸ ざるに布またはキッチンペーパーを敷いて花かつおを濾す。
※絞るとえぐみが出るので注意してください。
- 【味噌汁の作り方】
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- ❶ 鍋を火にかけ、かつおだし、しめじ、舞茸、長ネギを入れ沸騰してから5分程度煮込む。
- ❷ 豆乳、味噌を加え再沸騰してから火を止める。
- ❸ 椀に盛り、長芋と薬味を加えてできあがり。
- 【ワンポイント】
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かつお節のパックでも手軽にだしをとることができます。濾したかつお節は乾煎りして砂糖と醤油で味付けすると、ご飯のお供に。
フードセラピスト石光 映美子
東洋医学陰陽五行を軸に、空間と食・大切な人に贈る食を提供するフードセラピストとして活動。株式会社シマノが運営する「Life Creation Space OVE」のcafeでメニュー開発や食事の提供を行うかたわら、「earthday いのちの森」明治神宮の食プロデュースを行うなど、さまざまな方面で活躍中。