『松本・安曇野サイクルロゲイニング2023』❶

『松本・安曇野サイクルロゲイニング2023』❶

『松本・安曇野サイクルロゲイニング2023』❶

2023.12.20 更新

「ロゲイニング」をご存知でしょうか。与えられた地図をもとに時間内にチェックポイントをめぐり、得点を集めるナビゲーションスポーツです。長野県の松本市と安曇野市で開催している「サイクルロゲイニング」は、チェックポイントを自転車で移動して得点を競う内容で、昨年に続いて今年で2回目の開催。10月21日(土)は松本市、22日(日)は安曇野市をフィールドに行われ、延べ70人ほどの方が参加されました。このイベントの内容はもちろん、両市の方々が中心となって開催している理由や思いについて取材しました。

What's
What's
松本・安曇野サイクルロゲイニング
地図とチェックポイント写真を見ながら、フィールド内に設置されたチェックポイントをできるだけ多く制限時間内にまわり、得られた点数を競うのが基本ルール。チェックポイントを通過した証明は、規定のスマートフォンアプリかデジタル写真撮影のいずれかとし、参加については松本・安曇野両日でもどちらか1日でもOK。個人でもグループでも参加自由で、自転車をレンタルできるため市外・県外からの参加も可能。

≪前編のお話≫

  1. 開会式前からはじまる戦い!?
  2. チェックポイントで参加者を待つも...
  3. 秋めく自然、心地よい走行。しかし安曇野は広い!

北アルプスの山脈にこの秋はじめて冠雪した10月22日、朝8時半。
Cyclingood取材班は安曇野市のほぼ中心に位置する広場に到着しました。
キンと冷たい空気ながら空は真っ青の快晴!自転車で走るにはぴったりの気候です。
このイベントを取り仕切るスタッフの皆さんにご挨拶をして、
まずはチェックポイントが記されたマップをいただきます。

地図は南北で2枚にわたり、各チェックポイントの場所の写真と点数が記載されています。
「想像していたよりもかなりフィールドが広い」というのが私たちの第一印象。
よく見ると参加者の皆さんが、あちらこちらで地図を広げて作戦を練っているよう。
戦いはもうはじまっていました。

開会式では開会の挨拶の後、ルールや注意事項の説明に。決まったコースを走らないロゲイニングのためスタッフが各所にいることは難しく、走行中は各自がルールやマナーを遵守することがとても大切になります。「これだけは実行してください。信号を守ること。一時停止をきちんとすること。自転車のトラブルが起こったら電話してもらえればすぐに駆けつけます」とお話。Webサイト上で動画も含めたルール解説を丁寧にされているので、参加者の皆さんもよく理解されている様子です。

開会式後のスタートまでの時間も、皆さんコースを練りに練っている様子。効率のいいコース取り、高得点のポイント優先、体力の温存と、考えることはたくさんあります。制限時間5時間のうちに、44箇所のチェックポイントをどこまでまわれるのか。点数の高いところだけを攻めるか、近距離で数多くまわるか、それとも全制覇...?それぞれの思惑が交錯する中、いよいよスタートの時間に。この集合場所の出入り口は2箇所あり、どこからどっちへ向かっても自由。さあスタート!行ってらっしゃーい!

と、のんきに見送っている場合ではありません。私たち取材班もチェックポイントをめぐって皆さんの様子を取材しなければ! 安曇野市観光協会の北林さんから、南エリアにある自転車専用道路を教えてもらったこともあり、私たちは一旦西側へ出てから集合場所より南側に位置するチェックポイントを狙うと決定。5時間もあるので、どこかできっと参加者の方に会えるはず。自転車とヘルメットをお借りして、まずは西側にあるチェックポイントをめざしてスタート。

最初に向かったのは「下堀の諏訪神社」。集合場所から迷わず向かえば10分程度で到着できる場所ですが、なにせ土地勘がないためちょっと迷って20分ほどかかってしまいました。静かな神社の入り口でしばらく待ちますが、誰も来ない。来ない。来ない...。「41ポイントしかないから後回しにされるのかなあ」と話しながら、ここを諦めて次のポイントに向かうことに。

向かったのは「臼井吉見文学館」の入り口で、道の駅に併設されていることもあってクルマや人も多く賑わっています。しばらく待ちましたがここでも参加者と会えない結果に。そうなんです、今日のイベントのフィールドは安曇野市ほぼ全域。「参加者と会えるのは相当な確率」という現実がようやくわかってきました。しかし留まってはいられません。とにかく動いて参加者を見つけようと、ここからさらに南のポイントに移動することに。するとっ!

信号待ちのクロスバイクに乗った男性を発見。「すみませーん!ロゲイニングイベントに参加されている方ですか〜?」と聞くとうなずいて「道に迷っちゃって」と答えてくださいました。急いでいるのでと撮影だけさせていただきましたが、「やっと会えた〜!」とうれしさいっぱい。参加者との奇跡的な出会いを求めて、私たちも諦めずに次のポイントへ。

「住吉農村公園の馬頭観音群」というポイントに到着し、しばらく様子をうかがっていると、こちらに向かってくる自転車の方を発見。聞くとすでに9ポイント目らしく、ハンドルまわりにはマップを広げて走れるお手製らしき台が。チェックを済ませるとすぐに次のポイントに向かって行かれました。きっと常連さんなのでしょう。なるほど工夫がすごい!

その後私たち取材班は、美しく整備された自転車整備道路を快適に走りながら、安曇野の秋めく風景を味わい、西から東へ。最後に立ち寄ったチェックポイントでお一人だけお会いでき、14時の制限時間に間に合うように集合場所へと戻ったのでした。やっぱり安曇野は、広い!

集合場所では、すでにたくさんの方が戻っている状況で、
皆さんすっかりくつろいでいる様子。
後半では参加者の方の感想と、
主催者の皆さんのインタビューをお届けします。

おすすめコンテンツ Life