「自転車のまちづくり」のための地域交流会 2

「自転車のまちづくり」のための地域交流会 2「地域の、住民の、しあわせを育む学びの場。」

「自転車のまちづくり」のための地域交流会 2「地域の、住民の、しあわせを育む学びの場。」

2016.04.08 更新

いま、自転車をまちづくりに活かしたいと考える自治体が増えてきています。
観光客に地域の魅力を感じてもらうツールとして、そして住民の健康づくりとしてなど、
「自転車」がもたらす可能性はさまざま。 しかしそれぞれがめざす「自転車のまち」をどのように創り上げていくべきかはそう簡単に答えが見つかりません。そこで、「自転車のまちづくり」という同じ目標をもつ自治体や企業が集まり、意見交換や、実践につながる学びの場を提供しているのがこの「地域交流会」。
5回目となる2016年2月17日、まだ寒さの残る中計25の自治体・企業・NPO団体が集い、繰り広げた熱い交流の様子をお伝えします。

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地域交流会
(株)シマノが2014年3月、「散走読本」の出版を記念して、日本各地で自転車のまちづくりに取り組んでいる自治体・企業等のリーダーにお越しいただき、散走読本のお披露目と同時に地域交流会と散走体験会を実施。これを発端に、シマノのコンセプトストア「LIFE CREATION SPACE OVE」にて、それぞれの問題意識や成果を共有し、課題について共に考え、学び合う「場」として継続的に地域交流会を行っている。

椅子を移動して全9チームにわかれ、各々ディスカッションがスタート。
実はこれまで回を重ねてきたなかで、参加者から出てくる課題に傾向があることがわかってきました。
主にこの3つの内容に分類されます。

「自転車まちづくり」を継続的に実践するのは、さまざまな取り組みが必要です。
上記に示した必要なコトの中でも、
➊「誰がキーパーソンで?」「誰を巻き込めば課題が解決するのか?」
などがわかれば、➋ ➌は自ずとついてくるのではないでしょうか?
各地域・拠点へ戻ったら即実践できるコトを話し合っていいただきました。

意見を聞きたい、うちの取り組みを聞いて欲しいという皆さんの気持ちが
あふれだすかのように、各チームにぎやかに対話がはじまります。
それではここであるチームのやりとりを少し覗いてみましょう。
メンバーは愛媛県庁の河上さん・松浦さん、
茅ケ崎市観光協会ちがたびプロデューサーの飯田さん、八重洲出版栗山さんという4名です。

という感じでそれぞれが近い距離で疑問や質問をキャッチボールしながら
ディスカッションタイムが終了。
時間を過ぎても話し合いを続けるチームがあるほど盛り上がりをみせました。
この後、各チームがどんなことを話し合ったのかを簡単に発表してもらい、
第5回地域交流会はひとまずおしまい。
実はずーっとこの会場には、美味しそうな匂いがただよっていたのです。
OVEカフェスタッフフードセラピスト杉山さんによるおもてなしのお料理で、
待望の懇親会のスタートです。

乾杯のあと、お酒と料理を楽しみながらめいめいに語り合う姿が。
約6時間もの濃密な地域交流会の後とは思えない楽しそうな雰囲気です。
それではちょっとお声がけして今日の感想をお聞きしてみましょう。
「第5回地域交流会はいかがでしたか?」


そして翌日の2月18日。この日は希望者による散走体験会を行いました。
「散走」とは、自転車で散歩をするようにゆったりと走りながら、さまざまなコト・モノに触れて感じる“経験”を通じて価値観を拡げ、他の人と共有する喜びを体験できる楽しみ方。
散走であれば本格的なサイクリストでなくても気軽に自転車で町を散策でき、
「自転車のまちづくり」に取り入れやすいと多くの参加者に関心が寄せられています。

今回は参加者15名が3チームに分かれて都内を半日かけて巡るプランです。
過去にも東京で散走体験会を行っていますが、何度か経験された方にも
新たな発見があったのでしょうか。
散走終了後の皆さんのコメントをご紹介します。

気持ち良かったです。
東京は意外と坂が多いことに気づかされました。
クルマや電車ではなかなか気づけない自転車ならではの発見ですね。

私たちが行っているサイクリングイベントとの違いを感じました。
コースを知らなくても「どこに行くんだろう?」と
考えながら走ることも楽しかったし、こうしてゆったり走ることで、
参加者に体力や年齢のばらつきがあってもカバーできます。
とても参考になりました。ぜひ実践したいです。

走りながら地理や地形、歴史を学ぶことができたのがとても楽しかった。
うちの地元の地理的な歴史を勉強したくなりました。

目的地までのプロセスの中で、都市部だけでなく
地域の暮らしを感じることができ、インパクトを感じました。
スタッフの育成が重要ですね。

ある程度行く場所は聞いていましたが、そこへたどり着く道のりは
スタッフの哲学や感性で変わってきますね。

と、皆さんの感想はさまざま。
東京と地方部ではもちろん環境が大きく異なりますが、
地元で散走を取り入れたいと積極的に考える方が多かったようです。

こうして過ぎていった地域交流会&散走体験会の2日間。
自転車のまちづくりを牽引する各地のリーダーの方が一所に集い、
語り合うことはなかなか他では機会がなく、
このような場の提供がさまざまな地域の発展につながることをとてもうれしく感じます。

「自転車のまち」に同じものは2つと無く、
それぞれの地域の魅力と自転車がどのように掛け合わされるかで変わっていくはず。そして、「ここで完成!」というゴールも無いのだと思います。
柔軟に、流動的に、しなやかに作りつづけ、
変わっていくからこそおもしろい。
そのきっかけのひとつがこの地域交流会なのかもしれません。

まちと人を元気にしようという思いが集まり、ここで芽生えたタネが
日本のあちこちに飛び、またその地域ならではの花を咲かせるように
地域の住民の皆さんの幸せにつながることを願っています。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。