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2019.11.29 更新

仕事を円滑に、効率的に推進するために重要な能力のひとつ
「ワーキングメモリ」。20〜30分程度の運動後に機能が高まると
考えられていますが、運動した後としなかった後では
具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
テストを使用した実験結果をもとに解説します。

監修 : 筑波大学 紙上(かみじょう) 敬太 准教授

Health Interview

認知機能(ワーキングメモリ)の比較実験方法

被験者は30〜50代の働き盛りの男性28名。
画面に数字が次々と表示され、2つ前の数字と同じかどうかを答える
2バックテストを用意し、ワーキングメモリを評価しました。
プレテストの後、Aの安静条件では自転車にまたいだままの体勢で足を動かさず、
Bの運動条件では25分間軽く息が弾む程度に自転車をこぎ続け

直後と30分後の2回、2バックテストを実施。
その回答状況を、Aの安静条件・Bの運動条件ともにグラフにまとめたのが
以下になります。

実験結果:正答率

正答率は、安静条件では変化が見られなかったのに対し、
運動条件では30分後に向上しました。
Bの正答率が高まったのは、ペダリング運動がワーキングメモリを
活性化したことを示していると言えます。
運動直後には息が上がっていたり、汗をかいたりしていることもあって、
少し時間を空けた後の方がパフォーマンスが高まりやすいと考えられています。

実験結果:反応時間

テストの反応時間のこのグラフは、下に位置している方が短いことを表しています。
安静条件の3回目で反応時間が短縮しているのは
同じテストを繰り返した慣れの影響だと考えられます。
運動条件では、2回目でも反応時間の短縮が見られ、
この短縮は運動後の方が顕著です。

実験結果:反応時間のバラつき

反応時間のバラつきのグラフを見ると、運動の30分後にのみ
バラつきが小さくなっていました。
バラつきが小さいということは、
回答ごとの反応時間のブレが小さいということであり、
安定してパフォーマンスを発揮している、
つまり集中した状態が続いていると考えられます。

この実験では、安静にした後よりも
自転車運動をした後の方が、全般的にワーキングメモリの活性化が見られ、
「はたらく脳」になっていることがわかりました。
つまり仕事前の自転車通勤で、脳の処理能力が高まる可能性が…。
ぜひこの変化を、実際に試して感じてみてください。