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2018.04.13 更新

「気持ちいい」と表現されることの多い自転車走行時の気分。
なぜ、自転車はそのように感じるのでしょうか。
自転車がもたらす気持ちよさを詳しく解明するために、
3つの速度で、ウォーキングとサイクリングをそれぞれ比較。
その実験結果をご紹介します。

データ出典:Kansei-Bicycle project
中京大学 工学部 機械システム工学科 感性工学研究室 株式会社地域資源バンクNIU 株式会社シマノ
(第17回日本感性工学会大会予稿集)

測定方法

自転車は、速こぎ・普通・遅こぎの3種類のテンポで各30分間こいでもらい、
ウォーキングでも同じテンポである速歩き・普通・遅歩きで
各30分間歩いてもらい、それぞれの特性を抽出しました。
この実験では運動終了後の気分だけを調査するのではなく、
運動中の気分変化も確認。
非常に不快~非常に快適までの7段階の気分を3分ごとに記録し、
さらに運動後の気分を形容詞で表現してもらい、
テンポの違いによるサイクリングとウォーキングの印象を分析しました。

サイクリングとウォーキングの
「快適感」と「心拍数」の経時変化

最初の2つのグラフは、サイクリングとウォーキングの
「快適感」の変化を追ったグラフです。
サイクリングはどのテンポでも全般的に快適感が持続しており、
ウォーキングはテンポが速いほど快適感がダウンしていく傾向です。
心拍数で見る運動負荷は、自転車の場合3つのテンポに大きな違いがなく、
ウォーキングの早歩きとほぼ同じ強さです。
つまり、同じ程度のツラさでも自転車の方が気持ちよさを持続させながら
運動できている
ことがわかります。

テンポの違いによる自転車・ウォーキングの印象分布

この図はウォーキングとサイクリング、
それぞれ速い・普通・遅い3種類のテンポ、
合計6タイプの運動の印象がどの場所に位置するかを示したものです。
たとえば横軸なら右に行けば行くほど快適に感じていることを意味していますが、
サイクリングはどのテンポでも快適と感じているのがわかります。
また、サイクリングの位置は
その近くに「好き」や「目が覚める」といった
表現があり、一方で運動強度が同じ程度である速歩き(テンポ130)では
「窮屈な」や「心理的に疲れる」といった表現が近くにあります。
この差の理由は明らかになっていませんが、
そもそも自転車は歩行よりも移動スピードが速いため、
風を受けてより爽快な気分
となっていることが影響していると考えられます。

この実験ではサイクリングとウォーキングでは同じテンポでも、
それぞれの運動が与える印象に違いがあることが明らかに。
快適性が持続する、速いスピードほど覚醒感があるなど、
ポジティブな印象をもちやすいことが
自転車運動の特徴と言えるようです。