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2017.09.15 更新

もはや国民病とも言われている糖尿病。
予備群を含めると2,000万人を超え、日本国民の5~6人に1人は
糖尿病の可能性があると試算されています。
誰もが人ごとではない糖尿病対策と自転車運動の関係に迫ります。

糖尿病が疑われる人の推移
(1997~2012年)

糖尿病が強く疑われている人と否定できない人の合計は、
2007年から2012年にかけて減少傾向にあるものの、
日本で糖尿病が疑われる人は2,000万人を超えている状況です。
糖尿病とは血液中のブドウ糖の濃度である血糖値がうまくコントロールできず、
血液中に糖分の多い状態が長く続く疾患。
糖濃度の高い血液が血管の内を傷つけることで動脈硬化を促し、
心筋梗塞、脳卒中を引き起こしやすいとも考えられています。
命に関わるおそれのある疾患にかからないようにするためには、
まずは生活習慣に起因する糖尿病を防ぐことがとても大切です。

糖尿病患者における呼吸商の比較

%HRRとは?

%HRRとは%心拍予備(Heart Rate Reserve)のことで、ある運動時の心拍数が、その人にとってどれくらいの強さかを相対的に表した指標です。

呼吸商とは?

呼吸商とは、運動中の二酸化炭素排出量と酸素摂取量の比で、1.0に近いほどエネルギー源として糖質が主に使われており、0.7に近いほど脂質が主に使われていることを表しています。

糖尿病患者における血中乳酸濃度の比較

血中乳酸濃度とは?

%HRRとは%心拍予備(Heart Rate Reserve)のことで、ある運動時の心拍数が、その人にとってどれくらいの強さかを相対的に表した運動強度の指標です。

自転車運動は糖尿病に深く関わる血中の糖分にどのような影響を与えるのでしょうか。
このグラフは血中の糖分がどれだけエネルギー源として使われているかを
自転車運動とウォーキングで比較したものです。
血中乳酸は数値が高いほど糖分を利用した量が多く、
呼吸商は数値が高いほど糖分を使った割合が高いことを表しています。
どちらも、ウォーキングより自転車の方が糖分を使いやすい運動
であることがわかります。

運動前後の血糖値低下の比較

図はブドウ糖液を飲んだ後40~50分後に、
40%HRRに相当する強度でそれぞれ10分間運動した時の
血糖値の低下を比較したものの平均値です。

こちらはウォーキングと自転車、それぞれの運動前後の
血糖値の変化を確認したデータです。
ご覧のとおり、自転車はウォーキングに比べて4・4mg/dl減少し、
それだけ血糖値を下げる効果が期待できると言えます。
このような効果を身体の変化として実感するためには
やはり継続的な自転車習慣が必要。
自転車通勤や週末のサイクリングなど自転車に乗る、楽しむ機会を増やすことが
糖尿病対策の近道になると言えます。

「まだ大丈夫」と思っていても
気づけば手遅れになっているおそれのある糖尿病。
バランスのとれた食事、適切な睡眠時間、
そして継続的な運動習慣によって、
「糖尿病にならない身体」を保ちましょう。

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