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美しさのカギは、「痩せ」より「筋肉」!? 2


「痩せている若い女性が増えている」と聞いて喜んでいては間違い。筋肉の少ない状態が長く続くと、老化が進行しやすいとも...。美しさを保つためのカギとなるのが実は筋肉。20代の女性にも知ってほしい、美の秘訣を明かします。
2015.08.04 更新

日本女子大学 家政学部 被服学科
博士(学術)
佐々木 一茂 講師
2001年筑波大学大学院体育研究科修了。東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻修了後、2007年東京大学大学院総合文化研究科助教、2012年から日本女子大学家政学部被服学科講師に。研究分野は健康・スポーツ科学、特に骨格筋の生理学。全日本スキー連盟公認スキー指導員という一面も。
女性は年齢に関わらず、冷えなどのプチ不調に
悩まされている人が多いのですが、この症状にも
筋肉は関係しているのでしょうか?
悩まされている人が多いのですが、この症状にも
筋肉は関係しているのでしょうか?

病気ではないけど体調がすぐれないという状態の多くには、自律神経系の不調が影響していると考えられています。実は、自律神経系の働きを保つには、運動がとても重要。運動をすると筋肉などからさまざまな種類のホルモンが分泌され、これらは血流に乗って全身に行き渡ります。筋肉量が少ないと筋肉からのホルモンの分泌量は減り、自律神経系の働きにも影響を及ぼすと考えられます。例えば女性に多い「冷え」。冬でも夏でもエアコンで温度が一定に保たれることの多い状況では、身体が自ら体温調節をしなくていいため自律神経系の働きが鈍くなり、さらに筋肉量が少ないと熱があまり産生されないので「ずっと冷えたまま」となってしまうのかも知れません。
運動をすることで、筋肉を通じて自律神経系の機能を
活性化できるようになるということですね。
活性化できるようになるということですね。

その通りです。運動をすると体温が上昇するので、汗をかくなど自動的に身体が体温調節をしようと働きます。このように身体に変化を与えることは、自律神経系への刺激につながります。他にも運動すると心拍数が上がりますよね。これも自律神経系の調節の結果で、ずっと心拍数を変えなくてよい状況が続くよりも、たまには心拍数を上げるような経験をしておいた方が、いざというときの自律神経系の反応がよくなると考えられます。よく運動をしている人の方が運動をしていない人よりも自律神経の働きがいいと言われているのも、そのためですね。
それでは自律神経系の活性化にも関係する筋肉を
効果的につけるには、自転車は有効なのでしょうか。
効果的につけるには、自転車は有効なのでしょうか。

筋肉量を増やすには、大きな筋肉に働きかける方が効率的です。人の身体で最も大きな筋肉はお尻と太もも。いま、痩せている若い女性のどこの筋肉が顕著に少ないかご存知ですか?実は太ももの前側なんです。太ももの前側は、先程もお話したように加齢によって減少しやすく、椅子から立ち上がる、階段を上るという日常生活動作に大きく関わる部位です。自転車運動はウォーキングよりもここをよく使うため、体力に自信のない女性でもラクで効率的に筋肉をつけられるでしょう。
しかし「太ももの筋肉をつける」となると、
「脚が太くなる」と抵抗を感じる女性が
多いような気がするのですが...
「脚が太くなる」と抵抗を感じる女性が
多いような気がするのですが...

それはよくある誤解ですね。筋肉と脂肪が同じ重さの場合、筋肉の方が体積では小さいのです。運動をして太ももの筋肉を鍛える場合は、ただ筋肉がついて脚が太くなるのではなく、いまある脂肪が減って筋肉がつくので、体重に変化がない場合はかえって締まって見えるでしょう。競輪選手のような太ももにはそう簡単にはなりませんよ(笑)
自転車運動によって下半身がスリムに!?
他にも女性にとってのメリットはあるのでしょうか?
他にも女性にとってのメリットはあるのでしょうか?

自転車運動はウォーキングなどと比べてより風を受けますよね。この風、特に夏場は女性の味方になるのです。というのも、運動によって発汗したとき、自転車に乗って風を受けていれば汗がすぐさま気化して熱を逃し、体温を下げます。これによって熱中症のリスクが下がりますし、汗がダラダラと流れる不快感の軽減にも役立ちます。女性に多い「運動で汗をかきたくない」という人にも他の運動に比べて汗を感じにくく、爽快感が続くのが自転車運動のメリットだと思います。
プチ不調の改善にもなり、下半身をスリムにする
可能性が高いのが自転車運動。
適切に筋肉をつけて健康的な美しさに役立てていただきたいですね。
可能性が高いのが自転車運動。
適切に筋肉をつけて健康的な美しさに役立てていただきたいですね。
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