軽快車とくらべて、ギアの変速数が多いクロスバイク。刻々と変わる走行状況やその日の体力、体調に応じてギアの大きさを変えることでペダリングとスピードの関係を調整し、快適に走ることができます。まずはこの仕組みを理解し、変速を上手に使いこなしてみましょう。
変速するってどういうこと?
ハンドル右側にあるシフトレバーを操作すると後ろの変速機が動き、チェーンがギアにかけ替わります。シフトレバーの数字が大きくなるほどペダリングは重くなり、スピードを出しやすくなります。反対に、数字が小さくなるほどペダリングは軽くなり、発進時や上り坂に適しています。
気持ちまで加速する、
ギアチェンジの実力!
アップダウンのある道のりを想定して、どんな場面でどのギアを選ぶのか具体的なギアチェンジの一例を見てみましょう。ギアの仕様は自転車によって異なるため、今回は後輪に9枚のギアがついた自転車でご紹介します。
1.グッと踏み込んで発進!
平坦な道は
小さなギアでスイスイ
最初のこぎ出しをスムーズにするために、ギアは大きめの❷や❸などでスタート。グッと踏み込んで走り出し、安定してきたら徐々に後ろギアを小さくしていきます。平坦な真っ直ぐの道は、スイスイと走れる気持ちの良いコース。ギアを少し重めの❺や❻などに合わせ、適度なスピードに乗ったペダリングを楽しみましょう。
2.長い下り坂は小さなギア、
上り坂は大きなギアを選択
下り坂はスピードが自然に上がってペダルが追いつかないということになりやすいため、足が空回りしないようにギアを小さめに変えてブレーキを併用し、スピードをコントロールします。上り坂が近づいてきたら、ギアを❹や❸などに変えて軽いペダリングでトライ。クルクルとリズミカルに回してゆっくりと上ることでキツイ坂も比較的ラクに感じられます。
3.赤信号や目的地が近づいたら
大きなギアにシフト
赤信号や目的地が近づいてきたら停まる準備を。下り坂や上り坂など路面の状況に応じて徐々に減速し、大きなギアの❸や❷などに合わせてしっかりと停止します。止まる前に大きなギアに合わせておくことで、再発進時の踏み込みをスムーズにします。