つねに「来るかも」で
エスパーのように未来予測。

見通しの悪い四つ角を通り過ぎるとき、
「角から人やクルマ、自転車が出てくるかも？」と考えて減速するのと、
「誰も来ないだろう」という憶測で突っ切ってしまうのと、
どちらが安全かおわかりですね。

もし同じような考えの人が角から突然現れたら
取り返しのつかないことになりかねません。
自転車に乗るときは、どんな場所でも「来るかも」と予測することがとても大切。

エスパーのように先読みできる予知能力で、
事故につながる危険を回避しましょう。

クルマが前から走ってきたら、
あなた逆走中。

道路交通法上では自転車はクルマと同じ軽車両です。
ということは、走る場所も原則として歩道ではなく車道となり、
車道の左側を走ることが義務づけられています。
つまり、2車線対向の道路の車道を走っていて
同じ車道の前からクルマがあなたに向かってきたら
それはあなたが逆走していることになります。
自転車はクルマの仲間と意識して、同じ方向を向いて進むと、
自転車同士やクルマとの鉢合わせによる事故を防ぎやすくなります。

スマホをチラ見するより
情報を遮断してスマートに。

そんなに気になりますか？ 自転車走行中のスマートフォン。
スマホ、または携帯電話を片手に持ち、
チラチラと画面を見ながら不安定に走行している人を
まだまだ多く見かけます。
急ぎの連絡を取らなければいけない場合は、自転車を止めてやりとりすればOK！
せっかくの自転車に乗っている時間、
スマホを見ることよりも、走ること自体を味わう方が楽しいはず。
自転車走行中の時間を「情報から離れてリセットできる機会」と
前向きにとらえ、知的でスマートな時間にしていきませんか？

買い物帰りも、下校中も、
仲が良いほど縦一列。

学校帰りやお買い物帰りに、友人や家族同士で話が弾んで止まらない...
という経験のある人は多いのではないでしょうか。
それ、自転車に乗りながらならNG。
走行中におしゃべりすると横に並んで走ってしまいがちですが
それは違反の対象です。
何より、2台以上で並進すると、クルマや他の自転車の走行の妨げになり、
知らず知らず周囲に迷惑をかけていることにも。
止まらないおしゃべりは自転車を止めて。走るときは縦一列で。
このスタイルが、同じ場所にいるみんなの心地よさにつながります。

照らしているのは
暗闇だけでなく、明るい未来。

夜間や夕暮れ、トンネルなどの暗い場所を走るとき、ライトを点灯していますか？
「めんどうだから点けてない」「そもそも装備していない」という人、
いますぐ点灯習慣を。
ライトを点けなければいけない理由は、
前方を照らして見通しを良くするためだけでなく、
周囲のクルマや人に自分の存在に気づいてもらうためでもあります。
そう、ライトは「あそこに自転車で走っている人がいるな」ということを知らせるサイン。
暗闇での転倒や衝突を未然に防いで、あなたや周囲の人の未来まで
明るく照らすのが、ライトの役割なのです。

音は貴重な情報源。
耳はふさがずオープンに。

気持ちよく自転車に乗っているときに、好きな音楽を聞きたいという気持ち、
確かにうなずけます。
しかし、後ろからクルマが近づいていたり、子どもがそばに走ってきたりと、
状況が変化していく自転車走行中は、
耳から入る「音」も変化を察知する重要な要素。
ましてや好きな音楽に没頭してしまうと、より変化を感じ取る感覚が鈍り、
「気づかなかった」ということから危険な状況を招いてしまいがちになります。
自転車ならクルマでは聞こえない鳥のさえずりや虫の音など、
四季折々の音の変化に気づきやすくなるため、
イヤホンを外して、自転車ならではの"音の体験"を楽しんでみましょう。

かぶってない方がダサい？！
近未来のサイクル・ルック予測。

自転車に乗るとき、ヘルメットを着用していますか？
「軽快車（ママチャリ）ならいらないでしょ？」
「髪型がくずれるからかぶりたくない」など
ヘルメットに対してはいろいろな理由で着用していない人が多いようです。
しかし実際、車種にかかわらず、きちんとヘルメットを着用している人の
自転車事故の死亡率は、非着用の人の1/4。
これからヘルメットを当たり前に着用する人が増えていくと
さらにどんどんスタイリッシュに、ファッション化して、
ヘルメットブームがやってくるかも？
「え、かぶってないの？ダサい」と言われる前に、
マイヘルメットの準備＆着用をいち早くはじめましょう。

なめらかに走れて疲れにくい。
安心がふくらむ「ひと手間」はコレ。

なんだかペダリングが重い、と感じたら
タイヤの空気が減っているサインかも。
「いつ空気を入れたかな？」と思い出せない状況なら
すぐさま自転車販売店または自分で空気を入れましょう。
タイヤの空気を適切に入れておくと、走行がなめらかになって
気持ちのよい乗り味になるだけでなく、
パンクを起こすリスクも軽減します。
タイミングは定期的に、タイヤの側面に書かれている適正空気圧を目安に。
タイヤのキズやヒビをチェックしながら空気をいれておくと、
毎回乗るときの「安心感」まで大きくふくらみます。

長くつき合う、ずっと遊べる。
「うちの子」愛車の育て方。

もし自転車がペットのような存在だったら、どんな付き合い方になるでしょうか。
かわいく着飾る？ 清潔にしてあげる？ どこにでも一緒に出かけたくなる？
そんな風に自転車と接することができたら、あなたの一台にもっと愛着がわいて
長く大事にしたくなるかもしれません。
自転車にはクルマのように定期的な車検がなく、
気がつけば長い間メンテナンスをしていない...ということも。
専門的な点検を自転車販売店で定期的に行うのはもちろん、
フレームを磨いたり、ホコリを取り払ったりと自分で手をかければ
「うちの子」のような愛おしさがさらに高まります。

その瞬間、通じ合う関係。
アイコンタクト・コミュニケーション。

あなたはいま、車道の左側を気持ちよく自転車で走っています。
前を見るととどうやら路肩にクルマが停車しているよう。
こんなとき、あなたはどうしますか？
そのままのスピードで右側の車道にグンと出たら、あわや後ろから来ている
クルマと衝突、ということになるかもしれません。
停車しているクルマに気づいたらまずは減速。
そして目視で車道のクルマを確認し、ドライバーとアイコンタクトをするなど
何らかのアクションをして進路変更する意思を伝えることが大事です。
この瞬間だけの通じ合う関係が、道をゆずりあうやさしさにつながります。

できているつもりを
チェックして
あなたも上級ドライバー。

自転車にも運転の上手い・下手があります。
止まるときにどのくらいの強さでブレーキをかけ、完全に停止するまでに
どの程度の時間がかかるのかを把握しているか。
左右に曲がるときの重心にブレはないか。
そしてふらつくことなくまっすぐ走れるかなど
シンプルな動作だからこそ見落としがちな、止まる・曲がる・走るの3つの要素を
丁寧に、きちんとできてこそ真の上級ドライバー。
「できているつもり」を一度見直して
安全にしっかりと自転車をコントロールできるテクを磨いてくださいね。

1日で一番気をつけたい
夕暮れ時のヒミツ。

夕方、自転車で走っていて「風景がかすむ」と感じたことはありませんか？
それ、実はみんなが感じている夕暮れ時のヒミツ。
日のある明るい時間帯と夕暮れ時では、
周囲と物体とのコントラストが変わり、昼間はくっきりとしていても、
夕暮れ時では境界線がはっきりせずにぼんやりと見え、
実際に明るい時間帯に比べて夕暮れ時は視力が落ちてしまうようです。
さらに、夕暮れ時は一日の疲れで
注意力が落ちてしまっていることもぼんやりと見える要因に。
クルマを含めて交通事故がこの時間帯に多いことから、
ぼんやりし始めたら自転車のライトをつけて
あなたの存在を周囲にピカっとアピールしてください。

お肌に潤いを与えるように、
チェーンにもたるみ＆乾燥対策。

乾燥はお肌の大敵。たるみやかさつきを引き起こすだけでなく、
風邪を引きやすくなったりと体調にも影響します。
乾燥を防ぐために潤いが必要なのは、自転車も同じ。
あなたの自転車のチェーン、サビついていませんか？
ギコギコと不快な音がしませんか？
この状態、まさに肌のたるみや乾燥に悩まされているのと同じよう。
カサつく肌に美容液で潤いを与えるように、チェーンにも油をさして、
なめらかな本来の性能を取り戻しましょう。
自分で作業するのが難しいなら、自転車販売店に相談を。
まるでサロンでケアするように美しくなって、
なめらかな乗り味に変えてもらえます。

「手」で思いを伝える
道路上のサインをマスター。

「ハンドサイン」をご存知でしょうか？
自転車走行中に「左折します」「止まります」「右に出ます」というような
意思表示を周辺に伝える「手」によるサインです。
ハンドサインは自転車でツーリングをするときに仲間同士で使うもの、
というイメージがありますが、実はひとりでの走行中でも
クルマのドライバーに自分の行動を伝えるためにとても重要。
左折するときは左手を横に伸ばす、止まるときは腕を下向きに伸ばすなど
サインそのものはとても簡単です。
とはいえ一瞬、片手での走行になるので、
バランスを崩さないようにご注意ください。

人生の「初めて」体験を、
ヘルメットでも。

保育園や幼稚園の子どもの送り迎えに、
自転車を利用している方は多いのではないでしょうか。
子どもは予期しない動きをすることが多く、また転倒時のケガを防ぐためにも
子どものヘルメット着用はマストです。
すぐに成長するからと大きめのサイズを選びがちですが、
頭部を守るというヘルメットの効果を発揮するには最適なサイズ選びが第一。
また、あご紐は指一本が入る程度の締まり具合が適しています。
人生で初めてのヘルメット着用が、
成長しても変わらず自転車に乗る際の着用の習慣になるといいですね。

ひと月たった300円程度で
安心を買うには？

自転車保険に加入していますか？
そのうち申し込もうと思いながら、加入しないままになっていませんか？
多くの自転車保険は相手にケガをさせてしまった、
または物を壊した場合に適用される「個人賠償補償」と、
自分がケガをした際の入院・手術などに適用される「傷害補償」の
2つがセットになっています。
掛け金が月々300円程度のものもあり、
これで大きな安心になるなら加入しないわけにはいきません。
自転車保険の多くがインターネットやコンビニの端末などから
簡単に申し込みできるので、
未加入の人はこれを読んだらすぐさま検索してくださいね。