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2020.10.02 更新

誰もが思う「幸せになりたい」という願い。
幸せの資本としてまず心身が健康であることは欠かせません。
自転車が健康づくりに役立つ以外に
どんな風に「幸せ」の瞬間を生み出すのかを
考察していきます。

監修 :
慶應義塾大学大学院
システムデザイン・マネジメント研究科 
前野 隆司 教授

Health Interview

生活満足度と一人あたり実質GDP(国内総生産)の推移

お金があれば幸せになれる
という思い込みを覆すのがこのデータです。
1981年から3年ごとに追ったこの内閣府のデータでは、
生活の豊かさを表すGDPは上昇しているにも関わらず
生活満足度は横ばい傾向
にあります。
つまり、暮らしが豊かになっているのに満足度は上がっていない
という状況が明らかであり、
「お金があれば幸せ」と感じられるわけではないことがわかります。

地位財・非地位財と幸福の持続性

幸せをもたらす要因を「地位財」と「非地位財」に分類し、
個々の違いや幸福の持続性との関係性を説明しているのがこの図です。
地位財とは個人の進化に関わる所得や社会的地位などを表し、
他者と比較して満足を得るものとされています。
「○○よりも上の地位に就いた」、「○○よりも所得が高い」と比較して
幸福感につなげるこの地位財は、
周囲に影響されることから幸福感が持続しにくい特徴があります。

一方、健康や自由、自主性などの非地位財は、
個人の安心・安全な生活において必要であり、
自分の基準で幸福感を得るものになります。
周りの影響を受けないことから、幸福感が長続きしやすく、
非地位財を自己認識することで
「自分は幸せだ」と感じやすい
といえます。

自転車をこぐペースの違いによる印象分布

ペダルの回転数の違いで、自転車走行中の気分を確認したこの実験では
スピードが速いほど「充実した」「ワクワクする」
「目が覚める」「おもしろい」というポジティブな印象に近づいています。
これは自転車を走らせているそのときに
前向きで楽しい気持ちになっていることを表し、
それだけ「幸福な瞬間」を作り出している
といえます。
このような時間を自分の生活に意識的に設けることも
「幸せ」への近道
になるかもしれません。

幸せな気分を生み出す自転車走行は、
安全性が確保されていることが前提になります。
ポジティブな気分をさらに感じるためにも、
交通ルールを守って周囲に思いやりのある
走行を心がけてくださいね。

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