2017.03.24 更新

自転車で町を駆け抜けながら、気になる場所で止まりつつ被写体を追う3人。
このような体験をするのが初めての矢野さん、荒尾さんは
とてもうれしそうに、夢中になって「次の場所」を探すように変化してきているようです。
川をまたぐ橋から見渡す風景も、どこにでもある公園も、
いつもの見慣れた町がカメラを持てば見方が変わる。撮りたい気持ちになっていく。
この不思議な感覚は、いったい何なのでしょう。

3人が立ち止まったのは誰もいない静かな公園。
猫を追って撮影していたら石川さんが「ここでちょっと撮ってみようか」と
勧めたのは滑り台。
「自転車と滑り台ってなかなかシュールでおもしろいかも」と
またまた3人で撮影タイムに。
自転車を置く位置を変えてみたり、ポーズを取ってみたりと
いろいろと試しながら矢野さん、荒尾さんが交代で撮影しています。

ここでは逆光だったのですが、石川さんがすかさず露出を補正して
下の写真のような仕上がりに。
「逆光では撮っちゃいけないと思われがちですが、実はそんなことはありません。
顔に影が落ちていたら、露出補正を上げると明るく撮れます。
今のカメラにはたくさんの機能が付いていますが、いきなり全部を覚えなくてもいいんです。
まずはピント、露出、シャッタースピードの3つの機能を理解して、いろいろと試していくうちに自然と使いこなせるようになりますよ」と石川さんはおっしゃいます。

ランチをとるお店に移動しても、あれこれ被写体を見つけてはパシャパシャと撮り出す2人に丁寧にアドバイスする石川さん。
撮りたいものがコーヒーであっても、カレーであっても、置物の人形であっても
どうしたら自分が描くイメージに近づけられるかとさまざまな質問を投げかけています。
ほんの数時間前までは写真に自信がなさそうだったのに、この変貌ぶり。
石川さんの指導がいかに的確で、やさしくて、しっかり伝わっているかが
この2人の変化から感じられます。

撮影タイムが終了し、オフィスに移動となりますが
ここで渾身の作品をひとつ。
ブランコに乗っているのは荒尾さん、そして次々と指示を出していく石川さん。
撮影を担当する矢野さんへ「もっとアングルを下げてみたら」と声をかけ、
ブランコをこぐ荒尾さんへ「もっと足を伸ばせるかな」とむちゃぶり(笑)。
みんなが力を合わせて作り上げたナイスショットな一枚がこちらです。

撮りたくなる何かや瞬間を見つけると、写真のフレーム内は、どうしてもそれいっぱいになってしまいがちに……。もちろんそれでも大丈夫だけど、できれば一歩下がって、まわりを観察しながら一緒に写してみてください。被写体をクローズアップで捉えた、かっこい・かわいい写真から、そこに行ってみたい・自分も体験してみたいといった、誰かに何かを伝えるドラマチックな写真になるかもしれません。

photo by Nozomu Ishikawa

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